【猪谷靴下】手編みの靴下の暖かさ!スローライフにオススメ防寒靴下

私は座り仕事が多いので、足元の防寒対策はかかせません。

とりわけ暖かい重ね履きソックスは大のお気に入りです。

様々な重ね履きソックスを試し、理想のカタチがみえてきました。
私の求めていた完成形、それが猪谷靴下でした。

理想の重ね履きソックス探し

はじめて重ね履きの靴下を利用したのは、20歳頃でしょうか。
「寒い寒い」と思っていた暮らしが、重ね履き靴下でとても暖かく過ごせたことに感動しました。
すっかり虜になってしまい、より素晴らしい重ね履き靴下を探しまわる生活がはじまりました。

素敵なデザイン…だけど傷みやすい?

最初に購入したのは、靴下屋さんでよく売られている、一足300円~500円くらいの変な(かわいい)アップリケのついた靴下でした。
洗い替えで2~3足ほど購入し、素材はアクリルだったと思います。

毎日履き続け、シーズン終わりにはボロボロになっていました。

私の歩き方の癖か、一般的な靴下はつま先だけ破けることが多いです。
学生の頃は、学期ごとに3足~ほどを買い替えていたくらいです。
他は傷んでいないのに「もったいないなぁ」と思いながら手放していました。
現在の私なら繕っていますけれどね。

それが、ルームソックスの傷み方は違っていました。
底面の傷みが激しく、薄くなり、擦り切れていくのです。
当然、薄くなれば暖かみを感じなくなります。

家で履くものだしと、ボロボロになっても履いていましたが、防寒のことを考えるとこまめに買い替えるのが良さそうです。

暖かさが欲しくて履いていたのに、暖かみのなくなったものを履いているなんて本末転倒です。

「重ね履きソックスは素敵なものだけれど、コストがかかる」
私の率直な感想でした。

後から思ったのですが、市販の手編みのような重ね履き靴下は、使う糸量を少なく抑えるためか、スカスカに編んであります。
みっちり編んだものに比べて、緩く編まれたものは擦り切れるのが早いのです。

 

市販品でとてもかわいいルームソックスに惹かれました。
値段は1,000円~ほど。
単価は高くないかもしれませんが、すぐに傷むことを考えたら割高で、とても手が出せません。

また、「ふわふわなマシュマロのよう」と謳っていたソックスを購入したことがあります。
気持ち良いのは最初だけで、すぐに伸びてズレ落ちてくるようになりました。
失敗しました。

手編みの靴下に挑戦!も思わぬ落とし穴?

傷んだ靴下の補修をしようと試みたことがあります。
しかし、どうやればいいのかさっぱりわかりません。
傷み方からして、穴が開いたところを接ぐという簡単な方法では補えません。

「もったいない」という気持ちから、ふと
「自分で作れたらいいなぁ」と考えました。

どうやって作ったかが分かっていれば、補修の仕方もわかるだろうと考えました。
手作りなら、安く出来るかもしれないと、期待しました。
手仕事への憧れもありました。

ただ初心者には、作り方の解説書である編み図を解読することがとても大変でした。

編み物は大きく分けて、棒針編みとかぎ針編みがあります。
「編み物といえば棒針」と思っていたのですが、棒針編みは編み間違えたときにやり直すのが難しい…。
かぎ針編みはわかりやすいため、挑戦することにしました。

 

初めて重ね履きソックスを完成させたときはとても嬉しかったです。

アクリル100%の指定糸で編みました。
天然繊維が良かったのですが、アクリルが入っている方が丈夫になるそうです。
暖かくて気に入りましたが、気になるのはコストです。
1足作るのに1,000円ほどかかりました。
メーカーの定番毛糸は値下げをすることがほとんどありません。
アクリルとはいえ品質の良い毛糸なので結構な値段がしました。
手作りが安くなるということはないのです

それでも丈夫で長持ちすれば…と思いました。
市販品よりは長く持ちましたけれど、じきに薄くなり傷みだしました。
手作りの真価はここから!と、補修をしようと試みました。

補修の仕方が全然わかりませんでした。

考えられる方法は、補修したい大きさの編み地を作り、肘あてのように縫い付けるやり方です。
理想は編み地に沿った目立ちにくい補修の仕方です。
かぎ針編みでそのような補修は、素人の私には困難でした。

編み物に慣れてきた頃、補修は「棒針編みの方が分かりやすい」と気付きました。

せっかく作ったものなので、継ぎ当てを施しながら使い続けました。
見栄えは悪かったのですが、愛おしい手作り作品です。

補修をしなければ、手作りの重ね履きソックスは既製品に比べて割高になります。
「丁寧に作られた手仕事の作品」に特別な満足を得られない人にメリットはないでしょう。
今、既製品がどれだけ安く売られているかが分かります。

猪谷靴下の素晴らしさ

編み物に慣れてきた頃、棒針編みで靴下を編んでみました。
靴下は足に沿うカタチになるよういろいろな技法を使います。
最初は難しく感じられましたが、なんとか完成させることができました。

靴を履ける一般的な靴下でしたが、厚みを出せば重ね履きソックスが出来ることはわかります。
念願だった棒針編みの靴下が編めるほど、技術が向上していました。

丈夫な靴下を編みたい

さて、靴下についてですが、いつも傷むのは底面です。
摩擦があり、傷みやすいことはわかります。
甲の部分と足首のリブ部分は全然傷んでいません。
そのため、「いかに底面の痛みをなくせるのか」「いかに底面の補修がしやすくなるのか」ばかり考えていました。

底面だけすっきり編み替えれたら良いと思いました。
底面とその他パーツを分けて編み、繋ぐ方法です。着眼点は良かったのですが、複雑になりそうだし、見栄えもよくなさそうです。

なにか手立てはないかと、手編みの靴下の編み図をいろいろと調べてみました。

そしてとうとう出会ったのです、猪谷靴下に!

猪谷靴下に挑戦!

猪谷ソックスは、猪谷六合雄さんという方が試行錯誤を重ねて完成させたものです。
とても暖かくて実用的な靴下です。

ネットの評判の良さに興奮して、編み図をさがしました。
掲載されていた雑誌「暮らしの手帖」は入手困難でしたが、幸い図書館で借りることができました。

 

猪谷靴下は猪谷さんの発明品です。

そのため、記載されている編み方が通常の編み物本と異なります。
日本の編み物は編み図で示されていることが主流ですが、猪谷靴下はグラフ(表)という感じです。
編み物に慣れてきた頃でしたが、編めるかかなり不安でした。
大丈夫、落ち着いて取り組めばちゃんと完成させることができました。
かかとのあたりなど???と思ったところがありましたが、表記が変わっているだけで、基本は同じ棒針編みです。

編み進めていくと、猪谷さんの創意工夫が感じられました。

まず、本当にたくさんの毛糸を使います。
細い毛糸を何本も引きそろえて編むのです。
そして、傷みやすい部位に応じてさらに糸を足し、あらかじめ厚めに作っておくのです。
こうすれば、摩擦に弱い純毛でも簡単に擦り切れない丈夫な靴下ができるのです!

選べるサイズもたくさんあり、子どもから大人男性の靴下まで編めます。
洗濯機で洗えるよう、あらかじめ計算された大き目サイズに作られており、本当に実用的な仕上がりです。

 

完成した猪谷ソックスは、それはそれはとても暖かいものでした。
今までアクリルやアクリル混の靴下ばかりでしたが、ウール100%の純毛の靴下の暖かさは格別でした。

以前、既製品で『毛布ソックス』と呼ばれているものを購入したことがあります。
なるべく身の周りのものは手作りしたいなと思っていますが、試してみたい誘惑に負けてしまいました。
毛布ソックスも素晴らしい暖かさでした。
値段も1,000円越えで高かったのですが、厚手な分長持ちしましたし、極暖を求めるなら買って損のない品だと思います。
猪谷ソックスはその毛布ソックスと同等かそれ以上に暖かかったです。

 

猪谷ソックスにデメリットは感じませんが、強いて言うなれば、作るのに結構お金がかかることと、労力がかかることでしょうか。

私は余り毛糸で作ったのでコストは0円でした。
一から揃えるとなると、毛糸の単価にもよりますが、2,000円ほどはかかるでしょうか。
次にお伝えしますが、補修しながら履き続ければ、とても長持ちします。
初期投資はかかりますが、結局お得になるかと思います。
参考までに、仕上がった靴下の重さは185gでした。

作ることは手間ですが、買いに行くのだって手間です。
慣れてくれば編み物は楽しいものですよ。

愛用の猪谷靴下を補修してみる

私の猪谷靴下は2014年の12月に完成しました。
今シーズンに下ろす前の画像です。
余り毛糸の寄せ集めで作ったのでものすごいデザインになっています。

補修は完全に穴が開く前にするのが楽なので、こまめにしています。

3年目なので、底が全体的に薄くなってきているように感じました。

少し大幅な補修工事を施してみることにします。

 

メリヤス編みを編んでいるかのように針を入れていきます。

補修したあとはこのようになります。

手元にあった半端な毛糸を使ったので目立っていますが、同じ色を使えばかなり目立たないと思います。
別の色を使えば、目が見えやすいので補修しやすいメリットもあります。

広い面積を補修したので、まるで靴の底張りのようになりました。

厚みが出た分、またさらに暖かくなったようです。

補修を繰り返しながら、これからも長く使っていきます。

猪谷ソックス、これからも

冷え予防に、防寒対策を徹底していた頃もありますが、今は「暖め過ぎない」生活を取り入れています。
体を甘やかさないで、寒さに打ち勝とうという戦法です。

そのため、大のお気に入りの猪谷ソックスですが、なるべく履かないようにしています。
編むのも補修も手間がかかりますが、あまり履かなければその手間も少なくなります。
いずれ、手放すときが来るのかもしれません。

…なんだか寂しいような…。

とはいえ、「これがあれば大丈夫」と思えるものに出会えた喜びは計りしれません。

発明してくださった猪谷六合雄さんと、これからも寄り添ってくれる猪谷ソックスに心から感謝します。

 

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