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寒くなってくると、ダウンジャケット・ダウンコートを着た人をよく見かけます。
みんなが持っていて当たり前のような人気アイテムですね。
私はダウンジャケットを持っていません。
現在の暮らしに必要がないからです。
今回は、なぜ私がダウンジャケットを持たないのか?についてお伝えします。
なお、私は関西の比較的温暖な地域に住んでいます。
ダウンジャケットが欲しいときもあった
少し昔にダウンジャケット・ダウンコートの大流行を体感しました。
お店に並ぶコートはダウン、ダウン、ダウンばかりでした。
当時、アルバイト先で
「ダウンジャケットが欲しい」
と雑談していました。
すると妙齢のパートのお姉さま(推定50代)が、
「あれは一時的な流行じゃないかしら。街で着るには暑すぎるわ」
と言いました。
20歳くらいで、ようやく自分の服を自分で買いはじめたばかりの私にとって、流行の流れなんてつかめるはずもありません。
いつも綺麗にされているそのお姉さまの言葉が引っ掛かりました。
とはいっても、ダウンジャケットは欲しかった。
- 以前にとても寒い冬を経験した
- 当時マキシマリストで何でも欲しかった
- 冷えによる体調不良を防ぎたかった
こんな私がダウンジャケットを欲しがらない訳ありません。
いろいろと商品を見て回りましたが、結局購入には至りませんでした。
ダウンジャケットを買わなかった理由
ダウンを買わなかった理由は大きく3つ考えられます。
- どれもデザインが似ていたから
- 比較的、暖冬が続いていたから
- ダウンジャケットの欠点に気づいたから
どれもデザインが似ていたから
どこのお店もダウンジャケットで溢れかえっていました。
そしてどれも同じに見えました。
ファッション誌を読みはじめたとき、
「シルエットが綺麗」「バランスが大事」などと書かれていて、意味が分かりませんでした。
分からないまま服を買い続け、捨て続け、ようやくなんとなく理解できるようになりました。
人の印象は、ほぼ「シルエット」と「色」で決まります。
服を選ぶとき、装飾などのディテールや素材に気を取られがちですが、重要ではありません。
「シルエット」と「色」がスタイリングの土台であり重要なのです。
例えば___
女性らしさを演出したくて花柄を選んでも、だぼっとした服であれば、ナチュラルでカジュアルなイメージになります。
一方、無地でシンプルなデザインでも、コンパクトなカーディガンにフレアスカートを合わせれば王道のレディスタイルの完成___のように。
そして服のシルエットはボディ(自分の体)にどのくらいのゆとりを持たせるかで決まります。
ダウンジャケットのような厚手素材は、
「着やすいように適度なゆとりを持たせ」つつ、
「動きの妨げにならないようにゆとりを持たせすぎない」と、
デザインの方向が決まってきます。
だから、店頭に並んでいるダウンジャケットはどれも似てくるのです。
違いは色とディテールくらいです。
色にも流行があるため、同じシーズンであれば店が違っていてもどれも似ています。
黒や紺など定番色なら見分けさえつきませんね。
細かいディテールは他人に与える印象に影響を及ぼさないため、結局どこのダウンジャケットも同じように見えるのです。
どれも同じような商品であれば、購買意欲が掻き立てられません。
「今買わなきゃ」「ここで買わなきゃ」という気持ちが鈍かったため、買いそびれたのです。
比較的、暖冬が続いていたから
ダウンジャケットは相当暖かいそうですね。
私も何度か試着してみました。
「暖かい空気を含むことで防寒になる」のだから、ふわっとした見た目からしてどれほど暖かいのかがわかります。
「ユニクロのダウンジャケットって本当に暖かいの?」
「最強の暖かいダウンジャケットはどれ?」
など、よく話題になっていますね。
しかし、そもそもそこまで「暖かさ」が必要でしょうか?
私の住む土地は滅多と雪が積もりませんが、それでも子どものときの方が多く雪が降っていました。
それなのに昔はダウンジャケットを着ている人はほとんどいませんでした。
大人はウールのコートを着ていました。
子どもはポリエステルの中綿が薄く入ったくらいのジャンパーを着ていました。
中には真冬でも半袖・半ズボンの子がいたり…。
今のようなモコモコ暖かそうな上着はスキーに行く人くらいしか見かけたことがありません。
ダウンジャケットを買おう、買おうと思いつつも___
ダウンジャケットを買おうと心に決めた大寒波から10年。
ダウンジャケットを必要とすることはありませんでした。
ダウンを必要としないくらい暖かかったし、大寒波の時でさえも結局あるもので間に合わせたくらいですから。
ダウンジャケットの欠点に気づいたから
ダウンジャケットを欲しい気持ちを抱えつつ、何年も過ぎていきました。
その間に家族の管理を見ていて、ダウンジャケットの思わぬ欠点を見つけました。
- かさばって収納が大変
- クリーニング代が高い
季節外の服を収納するクローゼットは家族共有です。
家族のダウンジャケットでパンパンになって溢れかえっていました。
私がもしダウンジャケットを購入しても、収納できるスペースはないんです。
我が家では衣類を圧縮して保管する習慣がありません。
圧縮する方法を知ったとき、収納がすっきりする♪と心躍りましたが、実行しませんでした。
圧縮なんてしたら、際限なく服が増えていたでしょうから、思い止まって正解です。
ダウンジャケットはクリーニング代が高いことも考慮しておくべきです。
我が家が利用するクリーニング店では、ダウンジャケットは1点3,000円くらいかかります。
割引やサービスデーを利用してですよ。
下手をすれば安いアウターが買えるくらいの値段です。
ダウンジャケットは一昔前に比べて、気軽に購入できる値段になりました。
(↑昔はとても高かったらしい!)
管理コストにとてもお金がかかります。
まるで負債のようです。
私の家族はダウンをとても気に入っていましたが、メンテナンスにお金がかかるので、着用頻度の少ないダウンは手放しました。
今はダウンジャケットは一人一着のみ(私をのぞく)所有しフル活用しています。
クローゼットもすっきりしました。
ダウンジャケットを買う場合は、
収納スペースに余裕があるか?管理コストを払い続けられるか?考えてみてください。
本当にダウンジャケットが必要か問いかける
「ダウンジャケットは暖かい」
ただ、多くの人にとってその「暖かさ」は「too much」です。
ダウンジャケットが必要な人について考えてみました。
- 寒冷地に住んでいる人
- アウトドア・レジャーを楽しむ人
- 病気の人または防寒に配慮が必要な人
- ご年配の人
- 子育て中の人
1,2は必須品のため。
3,4は体力的な問題のためです。
5は子どもさん関連で、寒空の下立ちっぱなしの機会が多いためです。
出来うる限り、風邪をひかないよう対策を取りたいためもあります。
そのほか、一日中外にいる人もアウトドア同様ダウンジャケットが重宝しますね。
ダウンは冷え対策にならない
なぜここまでダウンジャケットを持たないことを推奨するかというと、その方が丈夫な身体でいられるからです。
私もそうでしたが、冷え対策に暖かい服を求めても、やがて暖かみを感じにくくなり、さらに暖かいものを求めるようになります。
終わりがなく、どんどん体を甘やかしてしまいます。
大して寒くもない時期に一番暖かいダウンジャケットを着ている人は、より寒くなったときにどう過ごすのでしょう?
寒さに太刀打ちできず、体調を崩してしまうかもしれません。
必要以上に暖かくすることは「冷えない」というリスクを回避しているようで、人間の身体に備わっている恒温機能を弱らせてしまい長期的にはハイリスクの様に感じます。
ダウンジャケットを頼るのは緊急避難にとっておきましょう。
「どうしても風邪をひきたくないとき」
「体調が優れないとき」
「いつもより寒い場所へ行くとき」
本当に必要な時に、有難く利用する方が賢明です。
余談になりますが、寒さ対策としては締め付けない下着の着用をお勧めします。
私がダウンジャケットを買うときは…
私がもしダウンジャケットを購入するときは、きっとアウトドア・レジャー目的のみです。
そのときは、よく吟味して選ぶつもりです。
ディテールや素材は重要でないと述べましたが、せっかく購入するのです!
細かいところまで気を配りたいですね。
レジャー目的での購入なので、一時的な所有になりそう…。
用が済んだら、綺麗なうちにメルカリ出品しちゃいます。
もし再び強烈な寒波がきたらどうするのか?
多分、それでも買わないと思います。
ショールを重ねるなど、あるもので十分やり過ごすつもりです。
ダウンジャケットは持たないけれど…
分厚いダウンジャケットは必要ないけれど、ユニクロの『ウルトラライトダウンコンパクトジャケット』は良いなって考えています。
インナーダウンとしてミニマリスト界隈でも人気ですよね!
ウルトラライトダウンコンパクトは厚手のダウンジャケットの難点をすべて克服しています。
- 薄手なので暖か過ぎない
- コンパクトに収納できる
- 手洗い可能
- インナーダウンとして使えるので、画一的なデザインでも気にならない
ダウンジャケットは不要!と言いつつ、
『ウルトラライトダウンコンパクトジャケット』は購入を検討しています。
防寒対策としてダウンジャケットの購入を考えていたら、一度インナーダウンに目を向けてみても良いかもしれません。
持つべきものの意図を明確に
若かりし私に、ダウンジャケットに難色を示し
「あれは一時的な流行じゃないかしら。街で着るには暑すぎるわ」
と言ったパートのお姉さま。
さすがに年の功で、的を射たアドバイスだったと思っています。
ダウンジャケットは一時の流行で終わりませんでしたが、言っていることの本質は
「流行だから着られるのであって、持つべきアイテムじゃない」という意味でしょう。
流行の服は、後年になっておかしな服だと揶揄されようとも、流行当時は素敵に見えるものです。
バブル時代の肩パッド然り、
ロココ時代の奇抜なヘアスタイル然りです。
つまり
ダウンジャケットは「おしゃれでなく」、
しかも
街で着るには不要の暖かさで「実用的でない」のです。
ダウンジャケットを持つことがダメなのではありません。
「とにかく寒がりだから、徹底的に防寒したい!おしゃれは捨てる!」
「一日中外にいるんだ!ダウンがないと凍える!」
「カジュアルさが好き。管理に手間がかかろうとも構わない!」
___のように、明確な意図があればダウンジャケットは素敵なアイテムです。
胸を張って持ってください。
今の時代、多くの家庭で「モノが余り」、なぜか「お金がない」状態を抱えています。
みんながそうだとは言え、考えたらとても不条理です。
モノを買うとき、
「便利」や「みんなが持っている」からで何となく選んでいれば、
持ちものは増え、浪費するばかりです。
ダウンジャケットはかさばり、メンテナンスに手間とコストがかかります。
不要であれば、真っ先に処分対象にしていいものです。
本当にダウンジャケットは必要ですか?
自分の指針でぜひ考えてみてください。
必要だと思い込んでいたけれど、なくても良かったことは多々あります。