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今夏に着た7分袖ブラウス。
服が少ないので着たと言えば着た。
たっぷり着たんだけれど、実はあまり気に入っていません。
来年も着るかっていったら答えは「NO」。
季節が終われば処分するつもりでした。
ただ生地はまだ使える感じ。
…もったいない。
素材がダブルガーゼだったので、解体してふんどしパンツを作りました。
これで生地を使いきることができます。
手間はかかりましたが、ただ捨てるよりずっと気持ちが楽になりますよ。
ハンドメイドした7分袖のブラウス
このブラウスは私の手作り品です。
利用した型紙は海外竜也さん著「おしゃれ着を手作りで。」より4.七分袖ブラウスです。
このブラウスを作った理由は以下の通り。
- ノーカラーのブラウスが欲しい
- 流行のバックフリルのブラウスが気になる
- ダブルガーゼを試したい
理想のノーカラーブラウスのパターンを追求中
まず、近頃気になっているのがノーカラーのブラウス。
ブラウスと言えば襟付きしか思い浮かばなかった頭の固い私ですが、「ノーカラーって使える」とようやく気づきました。
となれば洋裁人間としては「自分にピッタリなノーカラーのブラウスの型紙」を求めたくなるのです。
気になる販売パターンはいくつかあるのですが、やはりまずは手持ちの型紙から利用しようと考えました。
洋裁本「おしゃれ着を手作りで。」より気になっていたブラウスパターンを使うことにしました。
このパターン、後ろがフリルデザインになっています。
肩も落ちているし、今どきのゆったりボリュームのあるブラウスです。
でもダボダボし過ぎていないところが魅力的です。
型紙ショップパターンレーベルさんでも後ろがフレアになったブラウスが販売されていました。
流行しているんでしょうね。
私は横から見たらまな板みたいな体型ですが(実際友人にそう言われた…)、肩幅があります。
そのため、上半身にボリュームのあるものを着ると、なんだか変で、太って見えたりします。
肩幅が華奢な人は、パフスリーブやバルーンスリーブなど膨らんだ袖やゆったりしたシルエットがお似合いだと思いますが、…私には少しあしらいが難しいです。
私の黄金比率は上半身がコンパクトで下半身にボリュームがあるもの。
コンパクトなブラウスに、フレアスカートなど。
そのバランスで肩幅の広さが目立たなくなり、なりたい自分のイメージに近づけます。
そう___ボリュームのある系のブラウスは似合わないと分かってて、どうしても試したくて作りました。
結論。
やっぱりボリューム系ふんわりブラウスは似合わないと気づきました。
おかげで流行のふわんふわんブラウスをみても欲しいとさえ思わなくなりました。
このパターンは私には似合いませんでしたが、とってもかわいいし着やすいデザインです。
多分ボトムスにワイドパンツを合わせても、コンパクトなアンクルパンツを合わせてもスカートにも合います。
後ろあき仕様ですが、ボタン付いたまま脱ぎ着できました。
前のネックラインはそんなに開いていないのですが、後ろが通常よりほんの少し開いたデザインになっています。
他のパターンでも後ろの襟ぐりが少し開いた印象を感じました。
海外達也さんのデザインのこだわりでしょうか。
ダブルガーゼを試したくてダブルガーゼで仕立てましたが、サンプルのようにテロンと落ち感のある生地の方が綺麗かなと思いました。
リヨセルローンほか落ち感のある合成繊維、ローン、薄手リネン(天使のリネン~やさしいリネンくらい)がベストかな。
縫い代は包み込む折り伏せ縫いで丁寧に仕立てました。
着心地は最高でした。
私の理想のノーカラーブラウスは別のパターンをさがしてみます。
ダブルガーゼは使いきれる素材
ダブルガーゼを試してみたかった理由は、汎用性が高いと考えたからです。
モノを大切にしたいって気持ちがありつつも、たくさん作って結局活用しきれなかった服がありました。
解体して他の何かに作り直すのは大変です。
服から服を作るのは難しく、泣く泣く処分することがほとんどです。
小物作りなら生地を活かすことができます。
そこで考えたのが生地の選び方です。
パターンと生地の相性や、パターンと私の相性が分からず失敗することはたくさんあります。
なら失敗前提で生地を選ぼうと考えたのです。
失敗した後も、端切れを活かしやすい生地___それがダブルガーゼでした。
ダブルガーゼは袋やハンカチなど小物に使いやすい素材です。
仕立てても消耗が激しいので、すぐに傷み無駄に在庫が溜まることもありません。
裁断した後に残った端切れも、ウエスに使いやすいです。
ダブルガーゼなら他に扱いやすいリネンより価格が安価で入手も簡単です。
トップスや、ボリュームのあるシルエットならボトムスにも使えるし、通年使える素材です。
作るつもりで用意していたけれど取りやめた場合も(よくある)、他の作品に使いやすいです。
用尺があれば「必ず使いきれるアイテム=パジャマ」を仕立てれば良いという保険まであります。
「どうしてもこの素材で作りたい」って希望がなければダブルガーゼを選べば良いんじゃないかと考えたのです。
選択肢を狭める=ミニマル化でもあります。
ダブルガーゼの大人服ってどうなの?
そこでこの7分袖ブラウスをダブルガーゼで仕立てることにしました。
なお、この生地を選んだ理由は、セールで激安だったからです。
1.7m購入して500円切りました。
「ダブルガーゼで服を作る」考えが、はたして自分の暮らしに合うのか確認するために、コストを抑えて挑戦したのです。
作ってみて実感したのは、大人がダブルガーゼの服を外出着にするのは難しいということです。
ダブルガーゼは着心地が良いのですが、そのためとてもリラックス感があります。
部屋着、またはワンマイルウェアにふさわしい感じです。
たくさん服を持っていたときならともかく、少ない服なのでリラックス感の強い服はパジャマ以外必要ありません。
最低限で持つなら、服は少しきちんと目で揃えた方が様々なシチュエーションで使えます。
例えば今、リバティローンで仕立てたブラウスを着ています。
これは本当に重宝しています。
リバティ生地は高価ですが、コットンなのでカジュアルです。
気軽にお洗濯できて、気どらずに着ることができます。
また、リバティのローン生地はまるでシルクのように滑らかなので、よほどフォーマル度の強いシーンでない限り綺麗にきちんとみせてくれます。
普段にも着られ、よそ行きにも着られるのです。
こうした服が少なく持つワードローブに助かります。
良かれと思ったダブルガーゼ作戦でしたが、少なく持つ暮らしではあまり使えないことに気づきました。
子ども服にダブルガーゼ作戦は有効かも
大人では失敗したダブルガーゼ作戦ですが、子ども向けなら有効だと思います。
ベビーやキッズ用の服は既製品でもガーゼ素材が豊富にあります。
肌触りが優しいガーゼはとっても気持ちが良いものです。
肌に敏感な子にも安心して着せることができて、端切れも無駄なく使うことができます。
端処理してお手拭きに、そのまま切れっぱなしで使いきりのティッシュ代わりにしても肌に優しく安全です。
子ども向け生地は「ダブルガーゼで統一する作戦」、使えると思います。
解体してふんどしパンツに
気に入っていなかったけれど、パターンや素材の確認のため今シーズンはたっぷり着込みました。
あらかじめ決めていたので処分することに抵抗はありません。
ただ捨てるにはまだ生地がもったいない感じです。
やはりダブルガーゼ。
まだまだ活用できます。
愛用しているふんどしパンツを作ることにしました。
私のふんどしパンツの寵愛っぷりはこちらの記事にまとめています↓
※未使用品です
ゆったりシルエットが幸いして、ふんどしパンツを3枚分取ることができました。
今回は紐でなくゴムタイプで作ってみました。
紐の生地分が取れなかったし、ダブルガーゼで作った紐タイプは持っているけれど気に入っていません。
ダブルガーゼって少し厚みがあるから結んだところがもたつくのです。
ほどいたりするときも滑りが悪いし。
リボンテープを用意するか、薄地生地を用意して紐を仕立てるか___モノを新たに買うくらいなら、ゴム仕様に変更します。
ふんどしパンツ的にはゴム入りより紐タイプの方が良いかもしれませんが、ゴムは緩く入れたので問題なしです。
これで生地を最後まで使い切ることができます。
解体する服から裁断するのは普通の工程で仕立てるより少し難しかったけれど、ふんどしパンツはどのみち必要なもの。
生地を活用できるなら、惜しくない手間です。
ダブルガーゼは最後まで使いきれるから、やっぱり魅力的ですね。
ふんどしパンツは市販品もありますよ♪締め付けないってとっても快適!
最初は紐でないふんどしショーツタイプが履きやすいかな。
使いきる暮らしが救いになる
断捨離中に「これ何かに使えるかも」は禁句です。
片づけが滞ってしまいますからね。
ある程度片づいて余裕が出てきたら、手放し方にこだわってみてもさほど問題ではありません。
というより、片づけに慣れてきたら「手放し方を決めてから入手している」が近いかもしれません。
手放し方を決めていると、手放す手間が頭に入っているので、無駄にモノを増やすことが減りました。
生地を最後まで使い切りたいと明確に考えるようになった頃から、無駄に生地在庫を抱えることもなくなりました。
失敗することは仕方ありませんが、失敗を減らすためにより吟味して購入するようになりました。
生地を無駄にしないためのダブルガーゼ作戦を思いつきましたが、そもそも生地を無駄にしない知恵が身についてきたのです。
ダブルガーゼでなくても使いきることができるようになってきました。
使いきることで、より少なく持つ暮らしが実現できそうです。
それだけではありません。
「使い切る」はまるで「愛している」を体現しているようです。
ただ捨てない。
使いきる暮らしは、私の暮らしの救いになるようです。
参考文献↓