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【本感想】フィンランド人が教えるほんとうのシンプル

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モニカ・ルーッコネン著「フィンランド人が教えるほんとうのシンプル」を読みました。
日本人が書く暮らしの本も素敵ですが、外国の方の本は「あ、こんな考えもあるんだ」と新しい発見を得られることが多いです。

日本はインテリアからも北欧好きが多いですね。
多くの人が憧れる北欧の暮らしとはどのようなものなのでしょう。

ほんとうのシンプル

モノを減らしたり、捨てたりするムーブメントが世界的に起きています。
私がこの本で提唱したい価値観はそれとは少し異なります。
ただただモノを減らしていくだけだと、最後はなにも残りません。「持たない」ということをファッションとして楽しむのは良いと思いますが、はたしてそれでしあわせといえるでしょうか?

はじめの文に、ものすごく興味を引きつけられました。

今、持たない暮らしは世界中でブームなんですね。
ミニマリストがテレビで取り上げられたり、こんまりさんの片づけが世界的に大流行していることからも、多くの人がモノを持ち過ぎており、少なく持つ暮らしを模索しているのでしょう。
そのような情勢を、ほんとうにシンプルに暮らしている方からみると「ファッション」にみえるのですね。

「ファッション」であればいずれ廃れます。
残るのはスタイルだけです。
大切なのは自分のスタイルを持つことです。
「減らす」「持たない」を実践しているだけでは自分のスタイルを持っているとは言えないのです。

私も感じています。
「持たない」だけでは未完成です。
「大切なモノを持っている」ことでスタイルは完成されるように思います。
少なく持つ暮らしは、「本当に大切なモノ」を見つけだす便利なツールです。
目的ではありません。
「持たない」を楽しむ趣向がなければ、「持たない」にとらわれ過ぎない方が良いと考えています。

フィンランドのシンプル

古い方が価値がある

フィンランドでは古いモノの方が価値があります。
新しい家よりも、歴史あるマンションの方が値段が高いのです。
古いモノはすぐに作れないからだそうです。
なるほど。
確かにヨーロッパで泊るなら歴史を感じるホテルの方が好みですね。
アンティークを買う趣味はありませんが、古いものに価値を見出す考えをもっと取り入れてみようと思いました。

あまり買わない

フィンランドの人々はそもそもモノをあまり買わないそうです。
家具や食器はおばあちゃんから先祖代々受け継がれたモノを譲り受けたりするのだとか。

また、必要なモノがあってもすぐに買わないで今あるモノでどうにかできないか考えるそうです。
近頃の私を夢中にさせるのがこの「今あるモノを活用する」考えです。
今までは無ければすぐに買っていました。
徹底的に断捨離をして、いかに買い散らかしていたかに愕然としました。
買うときはいつも吟味し本当に必要か考えていたのに、です。

今はとにかくあるモノでできることを優先しています。
例えば、先日カーディガンを作りました。
手元には指定より少し大きいサイズのボタンしかありませんでした。
以前の私なら、合うサイズのボタンを買いに行っていました。
今回は手元にあったボタンで間に合わせました。
デザイン的にどうしても合わなければ買いに行っていましたが、わりと似合っていたので良しとしました。
たかがボタンでもそれなりに値段がします。
お金も使わず、モノも増やさず、自分の判断に満足しています。

生活全般にこのような考えをもっと取り入れれば、より買わない暮らしができそうです。

自分でつくる

フィンランドでは「修復して長く使うこと」「自分でつくること」が大切にされているようです。

この二つの考えは切っても切れないくらい密接に関わっています。
自分で作れば、修復して長く使うことは容易だし、修復して長く使う技術があれば一から自分でつくることも可能だからです。
私も靴下は自分で編み、修復しながら履いています。

関連記事→【猪谷靴下】手編みの靴下の暖かさ!スローライフにオススメ防寒靴下

もしかして私の手作り感は日本では変人扱いかもしれませんが、海外では大切にしている価値観と知ると救われる思いです。

なお、手編みは海外から入ってきた文化なので、海外の方が盛んです。
日本人の感覚では理解できないかもしれませんが、海外では靴下やショールを編むことが人気です。
最近は日本でもようやく靴下編み専用の本など売られるようになりました。

なにもしない休み方

多くのフィンランド人は夏をサマーコテージで過ごします。
そこでは「何もしない」ことに努めます。
ゆっくりと過ごすのです。
日本人のように休みを予定でつめたりはしないのです。

私は休み下手です。
休日にどこかへ出かけたり予定をつめたりすることはあまりないのですが、体調が優れないとき上手く休めないのです。
何もしないで休むことに耐えられないのです。
目をよく使うので、眼精疲労から頭痛を起こしたりします。
この種の頭痛はあまり鎮痛剤が効きません。
原因は分かっているので、ただ目を休めればじきに良くなります。
それなのに、ついいろいろとやってしまうのです。
休んでいるつもりで読書をしたり、編み物をしたり…。
当然症状は悪化してしまいます。
頑張って「なにもしない休み方」を身につけたいと思いました。

著者が何度も「フィンランド人は合理的」と書かれています。
なにもしない休み方はきっと必要で合理的なことなのでしょう。

自然に触れる

フィンランドはとっても素敵なところなんでしょうね。
湖が、森が、ベリーが…と、美しい自然描写にうっとりしてしまいました。

フィンランドだから特別なんだ。
日本の狭い住宅街では美しい自然を拝めないと考えるかもしれません。

著者は世界中のどこにでも神秘的な美しい自然があると伝えています。
私の近所は住宅地ですが、比較的自然に恵まれているかもしれません。
今は少し散りましたが、美しい桜がありました。
近くの公園では夏は木陰の涼しさを感じたり、秋の紅葉を楽しめます。
今いる場所で、もっと自然の神秘に気づける瞬間を持とうと思いました。

いまあるものを大切にする

フィンランド人のシンプルさは、「いまあるものを大切にする」ことが根底にあります。
この本では、より多くを求めず、他人と比べず、自分らしく生きることに集中する大切さを伝えています。

一つの章が短くて読みやすく、ところどころあるフィンランドの写真に心が和みます。
シンプルを目指しながら、北欧の暮らしや考え方に触れたい方におすすめです。