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傷んで破けてしまった手編みの靴下。
過去には何度と補修、編み直しを繰り返しています。
傷んだところ、弱いところを取り除き、2足あった靴下を、1足の綺麗な靴下に編み直しました。
もう毛糸自体が弱くなっていて、これが最後の補修になりそうです。
編み直した靴下についてお伝えします。
補修を繰り返した靴下の歴史
今回編み直した靴下は、当ブログでは何度と登場していますね。
私が靴下編みの初期に編んだ作品です。
- 10玉1000円パックの安い毛糸
- ウールにアクリル混
- 編み図はおしゃれ工房に掲載されていたもの
母が靴下を編むために買ってきて、1足編んだ後の残り毛糸(というには多すぎる量)を私が譲り受けました。色々編んだ挙句、あまり使わなかったので結局ほとんど靴下に編み直しました。靴下って在庫消費に最適。
この毛糸で3足靴下を編みました。靴下を編んだ当時はミニマリズムが徹底していなくて、たくさんの靴下を持っていました。記録がないので正確に編んだ時期や、履いた回数はわからないけれど、それでも既製品よりずっと丈夫な印象でした。いつ傷むんだろうとさえ思いました。
靴下の数を減らし、ヘビロテで履くようになって半年後、全く傷みがなかった靴下に傷みが目立ち始めました。(2017年10月)
余り毛糸があったのでちょくちょく修復をしてみたものの、直しても直しても新しい箇所が傷んでくる始末。また、いつ破けるんじゃないかと心配する毎日に疲れてしまいました。
ところで、靴下って傷むのは決まって足底がほとんどですよね。足首のリブ部分はほとんど傷みがありません。
思い切って、3足あった靴下を解体して、丈夫な毛糸部分を使って2足の靴下に編み直しました。(2017年12月)
あらかじめ傷みやすい箇所は糸の補強をしたりとアレンジもしてみました。少し厚手になってしまったけれど、当分傷んだりしない安心感があります。これでまたしばらく履けると考えました。
ところが!手編みの靴下って丈夫なので編み直した靴下は1年~は持つだろうと考えましたが、1年と経たずにかかとが破けてしまいました…。(2018年11月)
繰り返し洗濯して履き込んだ毛糸は、丈夫なところを使ったつもりでも、弱くなっていたようです。破けていないところも、全体的に薄く痩せてきています。小さい補修をしてもすぐに破けてしまいそうですね。
選択肢は二つです。
思い切って処分するか
2足を解体して1足に編み直すか。
私は、「編み直してもすぐに傷むかもしれない」と思いながら、編み直すことを決めました。ここまできたら、最後まで毛糸を使いきります!
編み直した靴下の詳細
編み直した靴下です。編み解いた毛糸をそのまま使っているので、いつもの如く編み地がガタガタです。
つま先は足袋型にしました。室内履きに「ミサトっ子」を履いていて、気に入っているので。すごく履き心地が良いですよ。
前回の補修の時は「丈夫になれば!」とかかとやつま先を2本どりにしましたが、失敗でした。厚みが出てしまい、靴が履きにくい…。今回はよほど糸が痩せているところ以外は1本どりで編みました。
1足は完全に解体、もう1足は足首リブ部分のカフスを残して解きます。今までの編み図通りだとすぐにかかと編みに入りますが、今回は毛糸のピエロの無料編み図のようにメリヤス編みで12段ほど足しました。かかとの編み方も元のボックスタイプから引き返し編みに変更。
かかとはこの前編んだメンズソックスと同じ『掛け目を使う引き返し編み』にしました。
並太の毛糸なのでソックヤーンで編んだときより穴空きが気になるかも。ラップアンドターンで編むよりは目立たないと思います。
つま先の足袋部分は、手元にあった編み図を参考に目数段数を調整して編みました。もうちょっと指の分かれ目を早く編んでも良かったかな。
編み地のデコボコは洗濯すれば整うと思っていたけれど、流石にクセが強く残っているのか、何度と洗濯してもガタガタのままです。気にしてないけどw
色むらも若干ありますね。以前編んだ時に表面か裏面かで色が微妙に違ってしまったようです。
靴下の作品としては酷い?ものだけれど、足袋ソックスを増やしたかったし長年連れ添った愛着のある毛糸なんで、なんかホッとします。
久しぶりに並太で靴下を編んだけど、太いだけあって早く編めますね。楽さに感激しました。細い糸好きだし、薄手が使いやすいけれど、初心者の人は並太で編むのがオススメですよ。
補修にも限度があるよ!
さて、今回は頑張って靴下を補修しましたが、人にはおススメできませんね。
やっぱり洗濯を繰り返した毛糸は、見た目にはわからなくてもかなり弱っていました。そんなに痩せていない箇所の毛糸が簡単にちぎれたりしましたから。編み直した靴下が傷んだ時は、そのまま処分する予定です。
靴下ってやっぱり消耗品なので、補修するにも数回程度が限度じゃないかな?と思います。
それ以後は頑張って補修しても労力の割に、またすぐに破けてしまうように思います。新しく毛糸を買って編んだ方が良いかと。
私は根がオタク体質なので、やってみたいことはやらないと気が済まないので挑戦しましたけれどw
この毛糸はソックヤーンでもなく、安い毛糸なのに、よく頑張ってくれました。
念願のソックヤーンで編んだ靴下はまだ使い始めたばかりなので、どのくらい長持ちするのかわかりません。もともと丈夫な糸なので、穴が空いた時は、きっと全体的にくたびれているでしょう。小さな穴くらいなら繕うかもしれないけれど、この靴下のように頻繁に何度も補修するのは控えようと思います。せっかくの薄手靴下のフィット感が損なわれるかもしれませんしね。
補修はほどほどにした方が良い。
ここまでするか?と思われるくらい補修を繰り返した私の結論です。
毛糸を使い切るって大変!でも愛おしい!
靴下って消耗品なので、すぐに破けてしまいます。
もう少し履いていたいとき、すぐに買いに行けないときは繕うのが良いですね。エコだし、使い切る暮らしは美しいと思います。
手編みの靴下であれば、余り毛糸を残しておけば綺麗に補修することができます。
ただやりすぎは注意!気づかぬうちに、毛糸は相当消耗しています。ある程度で手放す決断をした方が賢明です。でないと補修ばかりに追われる日々になってしまいます。
今の時代は行き過ぎた補修は美徳というより「趣味」の世界かと思います。
ボロボロになっても、労力がかかっても、モノを使いきりたい考えの人が行えば良いと思います。
私はちょっと大変な思いをしたので、今後は控えめにします。
ただ、繰り返し補修した靴下____最初は「どうでも良い」と思っていたのに、いつしか愛着のある大好きな靴下になっていました。
モノを使い切るってとても大変です。でもとても美しい行為だと実感しました。