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母のブーツカットパンツをストレートパンツにリフォームしました。
ブーツカット、昔流行っていましたよね。
私のクローゼットからはとっくになくしていましたが、母はまだ持っていたようです。
裾が広がっていて、丈も長めのブーツカットは、足元が危なくて見ているこちらが心配してしまう。
母の背が縮んだのか、引きずるようになった丈を直すついでに、フレアも詰めることにしました。
洋裁のプロから見たら「!」なところがあるかもですが、素人でもそれなりに仕上がりましたよ!
ブーツカットって危なくない?
ある日、母の着ているパンツボトムをみて驚きました。
明らかに裾が広がっていて、丈が長くて引きずっています。
秋が近づいてきて服を出したようです。
ブーツカットのパンツを履きながら掃除をしていました。
60代の母にこの服は危ないなぁ~。
裾を踏んだり、引っかけたりして転倒しそう!
丈直しは比較的簡単にできます。
ただ、裾巾の調整は少しややこしそう。
シルエットだって崩れるかもしれない…。
ミシンには慣れているけれど、素人の私にできるかしら?
流行遅れだし、私なら処分だけれど母は「気に入っている」らしく、捨てられないみたい。
かといって、このまま着るのは危険。
じゃあ、一念発起、お直しに挑戦してみますか!
リフォームしてみる!
リフォーム前のパンツです。
ミセス向きの服なので、ブーツカットと言ってもかなりなだらかなシルエットです。
お直しの計画
通常パンツボトムは前後左右で4つのパーツに分かれています。(ベルトやポケット除く)
このパンツはおしゃれなのか、さらに前と後ろに切り替えがあります。
シルエットを考えると、それぞれのパーツから縮めるのが良いかもしれないけれど、手間を考えて、脇だけ詰めることにしました。
裾巾は周囲47cmありました。
ストレートパンツは大体40cm前後が多いです。
テーパードだったらもっと細身ですね。
裾が細い方が今風だけれど、あまり詰め過ぎると元のシルエットが乱れそうです。
両脇1cmずつ縮めて合計4cmマイナスを目指します!
多分、これでひざ周囲と同寸以下になるので、ストレートシルエットになるはず!
ちなみに丈は1.5cm短くします。
年齢を重ねると背が縮むって本当なんだ!!
リフォーム中
パンツは脇を縫ってから最後に裾を仕上げます。
なのでまずは裾をほどいてから、脇線の修正をします。
うちのお母さんったら、自分で裾直しをしたんだけれど、既成の仕上がりから直接まつり縫いをしていました。
横着してるw
裾をちょうど良い長さに裁断します。
裾直しは、縫い代を忘れないようにして下さいね。
わが家は一度失敗した経験あり!
「○cm切ってください」でなく
「○cmに仕立てて下さい」と、日本語を丁寧に使えば回避できるかも。
希望した長さに仕立てて欲しかったのに、
その長さで裁断され、縫い代分さらに短く仕上がったという…!!
脇線の修正ですが、どの位置から細くするのか問題です。
ちょうど膝の位置が良いんだけれど。
見てみるとちょうど良いところにノッチがあったので、そこを起点にすることにしました。
縫製工場で本当にノッチってあるんだw
※ノッチとは…素早く仕立てるために付けた合印。縫い代に数ミリ切り込みが入っている。工場でよく使われているそう。便利だから、最近は洋裁本にも使われていること多し。
ちなみに左側はロックミシンがほどけかかってます。
ま、よくあることです…。
ちなみに安物ではないです。
ユニクロパンツボトム2~3本分以上はしたかと。
日本製だし。
裾は仕上がり線上を脇から1㎝内側に印をつけます。
ノッチの縫い代線から、裾の印まで直線で結びます。
裾の縫い代は折り返しなので、緩やかに外側に線を伸ばします。
脇線を縫う時は、ノッチより数cm奥から縫い始めると良いです。
縫い線が重なるので、返し縫いは不要です。
私は小心者なので、かなり後ろから縫い始めてます。汗
脇線を縫った段階で、母に一度試着してもらいました。
シルエットに問題がないかを確認します。
再度、裾直しの丈も見ておきます。
裾はまつり縫いでもいいけど、元のパンツがカジュアルな三つ折り仕立てなので、それで仕上げました。
簡単だしね。
出来上がりです。
数センチの違いなので見た目には分かりませんが、ぐっと履きやすくて安全なパンツになりました。
裾巾は47cmから43cmになりました。
ひざ周りと同じくらい!
ブーツカットからストレートパンツにリフォーム成功です!!
もしかしたら、もう少し裾巾が狭くても良かったかも。
しばらく着てもらって、必要を感じたら修正しようかな。
今のままでも問題ないですけどね♪
やった~♪やった~♪
できた~~~!!!
自分に合った服って難しいね
母の世代になると、自分に合った服を見つけるのが難しいようです。
ファッション難民って30代前後と40代前後に多いと聞きますが、60代でもあるんですね。
オシャレもさることながら、中高年になると「安全」や「快適」を重視するようになります。
自分の体にピタリと合った服を既製品で見つけるのは難しいですからね。
母は今年の春、ユニクロでアンクルパンツを購入しました。
背が低いのでアンクル丈を総丈のように着ていますw
購入当初は気に入っていたようですが、ウエストがファスナー開きでなく、ゴムベルトなのが苦しいようです。
着脱に力を入れるのが辛いよう。
ゴム!!
私は最近、健康のために締め付けを手放しています。
ゴムは便利だけれど、なるべく着ない方が体調は良いんですよね。
母はゴムパンツが好きではありません。
最近、お店でゴムパンツが多いので「作るのが簡単だから売られているのかしら」なんて言っていました。
流行だから___もあるけれど、ぶっちゃけ当たっていると思います。
大量生産品ですからね。
早く簡単に仕立てられる服ほど、安くてたくさん流通するでしょう。
リフォームしたパンツボトムは「流行遅れで、裾がフレアになってて、丈が長いこと」を除いては着心地が良いんだとか。
パンツボトムの色に合わせて、他のアイテムも揃えているようです。
これは捨てられないですね。
リフォームして着られるようになって良かったです。
母的には、「まだ着られる服」を捨てずに済んだことも嬉しいよう。
やっぱり捨てる精神的負担が半端ないみたい。
喜んでもらえて良かったです。
針仕事、やってやれないことはない
実は今回リフォームしたパンツボトムの問題点、数年前にも気づいていていたんですよね。
補正できたらいいなぁ~なんて思いつつ、腕に自信がなくて行動できませんでした。
危ないから着ないようにしてもらっただけです。
不器用ながらも服作りをコツコツ続けていくと、服の構成とか何となくわかってきて(←本質的には未熟だろうけれど)、今回挑戦するに至りました。
いざ取りかかると思いのほか簡単で、どうということはありませんでした。
裁断とかは気を使うけれど、針仕事をむやみに恐れることはないようです。
捨てられないけれど手直しが必要な服があれば、プチリフォームをしてみませんか?
やってやれないことはない、ですよ。