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ユニクロのデニムパンツをお繕いしました。
お繕いって最近、人気ですよね。
ユニクロの製品なら補修せずに買い直せば良いって考え方もありますけれど、ユニクロに限らず自分にフィットしたデニムパンツはなかなか手放し難いものです。
また、ジーンズリペアってそれなりに技術がいるから、量産品のユニクロデニムは良い練習台になります。
今回は持ち主の希望もあって、可愛らしいダーニングではなく、なるべく目立たない補修を目指しました。
私の裁縫技術は趣味で自分服を作る程度。
プロほどにはいかなくても、手縫いであり合わせの材料で、なかなか満足いく仕上がりになりましたよ♪
どこにでもあるユニクロデニムをお繕いした様子についてお伝えします。
リペア前のユニクロデニム
補修前のユニクロデニムです。
知人のメンズ用。
履き混んでますね〜。
かなり色落ちしているけど、元はストレッチなしのレギュラーフィットの濃いめの色です。
デニムパンツといえば膝のダメージを想像するけれど、若干薄くなっているものの破れもなく今回は補修の必要性はなさそう。
問題はお尻です!!
薄くなって白っぽくなっていますよね。
生地は蛍光灯や太陽に透かしてみると、どれだけ薄くなっているか分かり易いです。
光、透けてる!
いつ破れてもおかしくなさそうですよね。
あとは細かいところなんだけれど、部分的にほつれが見受けられました。
ボタンホールの上に穴空いたり、ポケット口、裾など。
擦れやすいところや負荷のかかるところはどうしても傷みやすいですよね。
補修に使う材料と方法
多分プロの方は接着芯や薄手の布を当てて、補強ミシンだと思います。
リペア後とか見るとどこを直したの?って思うくらい綺麗に補修されていますよね。
私はミシンだと緊張するので手縫いで。
とっておきのおしゃれ着でなく、毎日履く完全実用衣料なので、あり合わせの材料で補修することにしました。
- ダルマ家庭糸細口(きなり)
- 刺し子糸(きなり)
- 綿スケア生地
糸はもともと常備しているもので、スケア生地はたまたま買い物した通販手芸ショップのおまけでもらったものです。
20cm四方くらい?マスクの表生地にぎりぎり使えるかな〜って端切れサイズ。
スケア生地はシーチングよりやや薄い印象です。
当て布には若干薄い気もするけれど、全体的に薄くなったお尻に上手く馴染みそう。
当て布は手縫いしやすく針通りの良い生地ならなんでもいいと思います。
補修の段取りとしては
- 当て布を適当なサイズにカット
- 当て布をしつけして仮止め
- 表生地に目立たないように全体的にステッチ
- 傷みの激しい箇所はさらに細かくステッチ&ダーニング
当て布の仮止めはまち針でも良いけど、運針の邪魔になるのでしつけで軽く縫い止めておくのがおすすめ。
ステッチは並縫いでも良いけど、私は表生地の目を小さくすくった半返し縫いにしました。
目立たないし強度も出るかなと。
今回は接着芯は使いませんでした。
なんか履きこみすぎてデニム特有のくったり感があって、貼るの難しそう…という面倒くささがあって割愛しました。
接着芯を使わないならアイロンがなくても補修できますよ。
ダメージが酷すぎたり当て布が薄い場合は、やっぱり薄手の接着芯を使った方が良いと思います。
リペア後のユニクロデニム
補修した後のユニクロデニムです。
お尻にステッチ入っています。
リペア前と比較すると、ステッチ入っているのが分かりますかね?
手縫い糸の細口は30番手なので、うまく馴染みつつ補強もできたかと思います。
もう少しステッチを目立たなくしたければ、60番手の糸を使うと良いかも。
補修の裏側
裏側の当て布の状態。
細かくステッチ入れました。
並行になっているのはデニムの織りに沿って縫ったから。
適当にステッチ入れても問題ないと思うけれど、より目立ちにくくて生地の風合いを保てるかな?なんて思って頑張りました。
傷みの激しい箇所はより密にステッチを入れました。
当て布は切れっぱなし。
裏側で目立たないところだし、大部分は布目に沿って裁断しているから解れにくいかなって。
お尻部分なので、縫い代なくしてちょっとでもごろつきが軽減できたらと考えました。
ステッチの都合でピラって浮きそうな箇所だけ千鳥がけで縫い止めました。
穴空きにはダーニング
穴が空く寸前だったところは刺し子糸でダーニング。
手縫い糸で仕上げても良いんだけれど、せっかく持っているので活用しました。
刺し子糸は太さがあってサクサク穴が埋まって楽ちんでした。
補修糸は生成色でOK
目立たないようにするお繕いって補修糸の色選びに悩むけれど、デニムは生成り1色でも問題なさそう。
適当に手元にあった当て布も、クラフト紙っぽい色がデニムと好相性に感じます。
その他細かい補修
小さい解れなどもちょこちょこお直し。
ポケットの入り口は穴が空きそうだったので当て布で補強しました。
財布入れてる?から傷みやすいのかも。
ボタンホールは付近に空いた穴ごとかがり縫い。
刺し子糸を使いました。
なぜか傷んで穴が空いた腰の脇部分も刺し子糸でダーニング。
裾も擦り切れていたけど、味だって考え補修しませんでした。
決して面倒くさくなったわけではない!……です。(汗)
着用感問題なし!
お繕いを終えて履いてもらいましたが、全く違和感がないとのこと!
やった!!
いくらお繕いのためとはいえお尻にごろつきが出るのは嫌だったんですよ。
着用感を損なわないために繕ったつもりなので、気をやった甲斐がありました。
デニムのリペアは実はこれで3本目。
最初の頃は補修糸の色数揃えたりといろいろ材料集めたり、縫い方を試行錯誤してみたりしました。
結局私には、気張らずに手近にある材料でシンプルな方法が合ってるみたい。
とにかく何度も繕ってみると、自分らしいお繕い方法が見つかりますよ!
ユニクロデニムについて思うこと
今回のお繕いに使用したユニクロデニム。
デニムパンツに何万円も出す本格派じゃないんだけれど、実際手に取ってお繕いして、品質の良さを実感しました。
他人のデニムパンツだけれど、雑に着て雑に洗濯してるのに、なかなかこなれた感じに色落ちしてると思いません?
全然ユニクロデニムで良いじゃん!!って驚きました。
昔、すごくデニム人気だったとき、学生でも10,000円くらいのデニム履いてないと格好がつかない感覚がありました。
西暦2000年辺りかな。
もちろん当時でも3,000〜4,000円くらいの安価なデニムもあったんだけれど、なんか色に奥行きがないように思え、耐久性も低く、安いなりな印象でした。
物価も変わってないし、ファストファッションが横行している現代では、一般的な学生(学費ローン抱えている・バイトしてる・ブランド品持ってないなど)がパンツボトム10,000円って高い印象あるかもしれませんね。
ただ当時は
- デニム履いてたらお洒落という世情
- 10,000円くらいのデニムは良質な国産品が多く、丈夫で長持ち
- 日常のほとんどをデニム履いて過ごすライフスタイル
ということから、決して高くもなく、悪手でもなかったと思います。
その10,000円のデニムにユニクロデニム匹敵していると思います。
厳密にいうと、2割ほどユニクロデニムは耐久性など落ちている印象があります。
けど値段は半額以下!!
買って損なし、じゃない?
安価なデニムってここまで進化したんだ…。
デニム人気が衰えたとはいえ、カジュアルなパンツボトムは1本は押さえておきたいもの。
なかでもデニムはコーディネートしやすくて便利です。
ハイブランドデニムやヴィンテージデニムでなければってこだわり派以外は、ユニクロデニムで必要十分に感じました。
一方、現在10,000円くらいのデニムって昔に比べて若干品質落ちているような…。(個人的見解です)
国産だった型番も人件費の安い外国製になってるし。
過去と同等の品質を求めるなら、今はもう少し価格帯を上げないと手に入らないのかもしれません。
ユニクロでええやんって言いつつも、ブランドメーカーは革パッチがお洒落だったり、同じ型番で安心感があったりしますよね。
そのブランドが好きなら、買う価値は十二分にあります。
なお、最近は伸び伸びストレッチの入ったデニムパンツありますよね。
ここでのデニム談義はノンストレッチ=綿100%デニムに限る、です。
ポリウレタンの入ったストレッチデニムは、お繕いにしろ耐久性にしろ同じデニムとしては括れない別軸の話になると思います。
ストレッチデニムパンツに対する私個人の考えは以下の通り。
- お繕いの難易度が上がるので傷めば処分が妥当
- 履いているとどうしても伸びてダレて、だらしなく見えやすく劣化が早い
- 最初はきつくてもワンサイズ落として買うのもアリ、そのくらい伸びる(←買い物失敗リスクが高い)
履き心地よければ格安品でOK。
ストレッチデニムは消耗品と割り切って、短期間で履き潰して支障のない価格帯を選ぶと良いと思います。
耐久性を求めるならストレッチデニムは選択肢から外すのが無難……です。
ど素人の意見なので参考程度に留めて、自分でよく物を見極めて納得のいく買い物をしてね。
手縫いでもデニム補修はできる!
ユニクロジーンズを手縫いでお繕いしたことについてお伝えしました。
デニムって傷んでいても、汚れていても、お繕いしても様になる不思議なアイテムですね。
最近デニム離れが顕著ですが、サスティナブルが叫ばれる昨今、デニムがまた復興するような気がします。
色落ちデニムを楽しむように、繕いのあるデニムがこなれ感として評価されたりしてね。
今回は持ち主の要望で目立ちにくいお直しを目指しました。
家にある裁縫道具を使って、なかなか良い仕上がりになったと自画自賛しています♪
その分、結構時間かかったけどね〜。
Amazonプライム・ビデオとか流し観しながらチクチクしたから苦にならなかったけれど。
補修のステッチ跡が気にならない人は並縫いでガシガシ縫ったら、もっと短期間に仕上がりますよ。
当て布も手元にあるハギレをうまく活用すると良いですね。
ちょうどいいハギレがない場合は手芸屋さんで小さいカットクロスを買うのも良いし、着なくなった古着から切り取るのも良いですね。
機会があればぜひお繕いに挑戦してみてください。
上手にできなくても問題なし!
毎日着るデニムだからこそ、気負ったりせず気楽に繕ってこそ粋というもの。
作業着をルーツに持つジーパンの本領発揮とばかりに、かっこいいオリジナルな1本になりますよ。
補修に使用したアイテム
今回利用したダルマ家庭糸(細口)。
『きなり色』を使ったけど、大型の手芸店以外取り扱いないかも。(悲)
近所のショッピングモールにある小さい手芸屋さんは手縫い糸のカラー品揃えないの。
真っ白でも気にならない人はどこでも売っているであろう白糸で。
ブラック系デニムならグレーがあればそれも良いかも。
私はいつも通販で買ってます。
ダメージの大きい穴を塞ぐのに、刺し子糸を使いました。
私は家にあったから使ったけれど、わざわざ刺し子糸を買う場合は専用の針が必要なのでご注意を。
糸が太いから、普通の縫い針だと穴が小さくて入らないかも…です。
こちらもおすすめ
補修糸を買う場合は刺し子糸でなく、クロバー製のダーニング糸もあるのでこちらも検討してみてください。
専用のダーニング糸の方がいろんな生地に馴染みやすいかな?
どちらにしろ縫い物は針通しのスレダーがあると便利なので、持ってない人は合わせて購入してみてね。
針仕事が遠ざかる一番の理由は『針に糸が通せない』だと思うから、楽できるところは楽しておきましょ♪
裁縫の必須アイテム