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春夏にたっぷりと履いたリネンのパンツ。
秋頃にはもうくたくたになっていました。
寿命と言えば寿命を迎えていました。
最近は本当に服がめっきり少なくなり、数が少なくなると服の一点一点が愛おしくて手放しがたく、
また「買わない暮らし」を実践していることから、ボロボロとわかりつつも履き続けました。
どこまで履けるんだろう。
来シーズンにはさすがに買い替えよう。
そんなこと思っていたら、明らかな傷みの兆候が見えました。
もう破れる寸前。
さすがにお別れのときです。
少ない服で暮らし、ヘビーローテーションで履きこむと春夏のリネンパンツはワンシーズンしか持たないようです。
さて、どこまで履きこんだか確認していきます。
手作りのリネンパンツ
このリネンパンツは私の手作り品です。
- 生地:フレンチリネンツイル グレーカーキー (ソレイユで購入)
- パターン:ルーズフィットパンツ9号(fab-fabric 無料パターン)
作ったのは実は数年前。
仕事場での作業着としていたのですが、服を減らし「作業着」とか「部屋着」とか専用の衣類をなくすことにしたので、仕事場に保管していたこのパンツボトムを引き払いました。
ちょうどワードローブの「リネンパンツ」が欠品していましたし。
今シーズンに着用する前の着用回数は10~20回程だと思います。
小さなこだわりは、裏の処理をすべて折り伏せ縫いまたはパイピングで仕上げたこと。
汗をかいて敏感になりがちな夏のパンツなので、肌あたりが優しくなるように仕立てました。
手作りはこうした工夫ができるから良いですね。
ルーズフィットパンツ最高!
このリネンパンツはテーパードシルエットです。
ウエストゴムですが無駄に大きな作りでもなく、動きやすくて履き心地最高です。
それに履いた姿が綺麗に見える!
ぜひfab-fabricさんのホームページでルーズフィットパンツの着用画像をみてほしいです。
ヒールにも合わせられるなんてすごい!
見た目が部屋着って感じじゃないので、暑くてリラックスした装いがしたい夏にぴったりです。
ちょっとしたところにも履けるので、服を少なく持ちたいミニマリストには有難い。
2015年に発表されたパターンだけれどデザインは古くないので、次のリネンパンツもこのパターンを利用する予定です。
私は股下がやや長いのと、流行りのアンクル丈があまり似合わないので、股下を長めに補正しています。
リネンパンツの傷み
リネンは履きこむとどんどんと柔らかくくたくたになり、毛羽だってきます。
どんな衣類もそうですが、徐々に薄くなってきます。
特に摩擦の激しいところは顕著です。
肘、膝、股、背中などですね。
ルーズフィットパンツが薄くなってきているのは、分かっていました。
水通しをしただけの生地と比べると履き込んだルーズフィットパンツは毛羽立っていて、違いは明らかです。
決定打は一か所「穴が空きそう」になったことです。
画像は股に近いところ。
近接してみました。
分かるでしょうか。
指がうっすらと見えるくらい薄くなっています!
これはもういつ破けてもおかしくないですね。
過去に一度、部屋着を着ているときに破けた事件を経験しているので、さすがに手放します。
リネンパンツの着用コスト
リネンパンツの着用コストを見ていきます。
この生地は昨年処分したリネンパンツと同じ生地です。
関連記事→一年間愛用したリネンパンツの消耗度
生地は50cm/810円で購入しました。
(※2017年12月現在の価格は10cm/248円になっています。私がsaleで購入したか、値上がりしたものと思います。価格は高くなりましたが、10cm単位で購入できるようになったので無駄が出なくなりました。)
3m購入し、このパンツ以外にパンツボトム1点(去年のリネンパンツ)を作りましたので、
1.5m使ったことにします。
(※パターンに記載されている必要用尺は2.1mです)
810円×3m=2,430円
ウエストゴムと一部コットン生地を使ってパイピング処理しているので、その他資材代を含め、材料費は約3,000円とします。
パターンは無料型紙を使ったので0円です。
着用期間は春から初秋までの約7ヶ月。
ほぼこのパンツか別のパンツまたはワンピースという着方だったので、だいたい2日に一回は着ている頻度。
以前に着ていた分を含めても最低100回以上は着ています。
3,000円÷100回=30円
一回の着用コストは約30円です。
やっぱり服はたくさん着ると安くなりますね。嬉しい。
しかも高級なリネン素材を堪能できて…!です。
リネンが年々高くなっていることはちょっと胸が痛いけれど、たくさん着たら無駄に高いということはありません。
一番高くつくのは、買って着ない服ですから。
昨年処分したパンツもそうでしたが、リネンツイルのパンツは100回~くらいで処分時期を迎えるようですね。
今後のリネンパンツについて
はじめてリネンパンツに挑戦したのは、シャツ地より少しだけ厚みのある平織りの生地でした。
別の作品を仕立てた後の余った生地で作りました。
夏に快適なパンツボトムは薄くて涼しくなくては!と考えていたので、適切な厚みに思えました。
ただ、洋裁初心者が仕立てたそのパンツは、まさに部屋着な感じでした。
薄くてハリがない。
ワイドパンツのようにボリュームのあるパターンなら良かったのですが、ややゆとりのあるストレートシルエットだったため、貧弱な印象が拭えませんでした。
もともと色的にも部屋着としてでも使えたらと思って仕立てたので、家で着るには支障はありません。
履いてみるとさすがにリネン!
びっくりするくらい涼しくて、既製品と違いチクチクしなくて快適でした。
もう少し厚みのあるもので、外に履いていける夏のリネンパンツを作ろうと確信しました。
そこで入手したのが、このルーズフィットパンツに使用したリネンツイルです。
リネンツイルは前に購入した平織りのリネンより少しだけ厚みがあったので、夏に涼しく履けるか不安がありました。
昨年のリネンパンツと、今年のルーズフィットパンツで、問題なく快適に履けることが分かりました。
むしろもう少し厚くても良いくらいです。
生地は薄いほどやはり耐久性に劣るからです。
来シーズンのリネンパンツは、少しだけ厚みのあるリネン生地___リネンデニムやリネンチノなどの中厚手程度で仕立てると良いかもしれません。
家で過ごすには少し暑いかな…?
または、いつも無料型紙でお世話になっているfab-fabricさんのルーズフィットパンツのサンプルで使用しているリネンサージも良いかもしれません。
サージもツイルも同じ綾織りです。
何となくサージの方が厚みがある印象(素人判断です)。
こちらをまず試してみようかな。
生地選びには、過去何度か失敗しているので、まずはサンプルを取り寄せてじっくり選ぼうと考えています。
生地の素材よりも、色で迷いそうです。
くたくたになるまで着込んだ誇りと感謝
服の数が少なくなり、服を大切に着るようになりました。
何枚も無駄に「捨て」を繰り返してきた私にとって、寿命を全うできるまで着込めたことは誇りであり、成長です。
とはいえ、ここまでボロボロに着込む理由もなく、今後はリネンパンツは夏が終われば処分しようと思います。
本当に春夏ワンシーズン使いきりですね。
作るのに手間がかかるので、サイクルが整っていると作業時間を確保しやすく予定がつきやすいです。
服の新旧替えるリズムが整っていくのは暮らしの知恵ですね。
何度と経験し失敗を繰り返したおかげでここまで辿り着けまた。
このリネンパンツは解体してウエスにしました。
吸水性抜群な使い心地の良いウエスになりそうです。
今まで快適をありがとう。
感謝を込めて手放します。
私のリネンパンツは不動の定番となりそうです。
リネンパンツの生地候補