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手編みの靴下を愛用しています。
既製品よりも長持ちしていますが、さすがに何年と履いてきたせいか、近頃は傷みが目立ってきました。
ちまちまと補修を繰り返してきましたが、思い切って解体して編み直すことにしました。
少しでも丈夫に長持ちするように工夫もしてみました。
補修跡が目立たないし、「いつ破けるかな」なんて当分気にしなくて良いし、やって良かったです。
手間はかかりますが、傷みが目立ってきたら編み直すのをおすすめします!
補修跡だらけの靴下
愛用していた手編みの靴下3足。
いつ編んだのかはっきりとは忘れてしまいましたが、参考にした編み図が2008年のNHKおしゃれ工房という雑誌に掲載されていたものなのでそれ以降になります。
多分数年前には既に編んでいて履いていたように思います。
と言っても、靴下はとてもたくさん所有していたので、今のように少数精鋭ヘビーローテーションではありませんでした。
それでもたくさん履きました。
目立った傷みもなく、「いつまで履けるんだろう」と考えていたのが今年の春。
関連記事→難あり!私の手編みの靴下たち。工夫と失敗をお見せします。
この記事を書いたときは、どこも補修をしていませんでした。
その後で靴下を大幅断捨離し、手編みソックス3足を集中して履くようになりました。
そのせいでしょうか、もう寿命がきていたのでしょうか、秋に一気に傷みが目立ち始めました。
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薄くなって破けそうになっているところを補強し、穴が空いたところを塞いだりしました。
補修したところは丈夫になりますが、その周囲は薄く痩せていて、しばらくするとまた破けそうになります。
補修だらけで見た目が良くないのも気になっていました。
手編みソックスの補修は同じ糸を使えば目立ちませんが、もう使いきってしまったので、別糸を使っていました。
靴下の補修は余り毛糸在庫の消費にとても良いのですが、なんだか補修に追われる暮らしに疲れてきました。
大がかりな補修___家でいえばリフォームのような大規模修繕が必要に思いました。
靴下を編み直す
靴下の傷みが出るところは大体決まっています。
つま先、足裏の付け根の膨らみ、かかとなど。
足首のゴム編み部分はほとんど傷みがみられません。
この靴下は履き口から編んでいるので、かかとを編み始めるところまでほどいて新しい糸で編み直せば、また丈夫で綺麗な靴下が出来上がります。
ただ、私の毛糸在庫はごくわずか。
同じ毛糸はもうないし、他の毛糸でもとても靴下を完成させることができるくらい量はありません。
少し前までは大量にありましたが、断捨離して手放したのです。
そこで、3足の靴下のうち1足を完全に解体して、残り2足の靴下の補修に充てることにしました。
補修する靴下もかかとの編み初めまでほどきます。
編み直すときは、傷みの少ない足首のゴム編み部分をほどいたところから使い始めました。
傷みやすいかかとはさらに糸を足し2本取りで編みました。
2本取りと言っても、通常の真新しい並太~合太の毛糸でなく、使い古した毛糸、痩せた毛糸なのでそこまで厚みがでたわけではありません。
かかとを編み終わると元の1本取りで編み進めます。
つま先に近づくと、また2本取りにしました。
足裏の付け根の膨らみあたりはやはり傷みやすいところだからです。
あと丁度解体した足首に使っていた毛糸(そこまで磨耗していない毛糸)が切れて、足裏に使っていた痩せた毛糸を使うことになったからです。
これで履きこんで補修した箇所は全て2本取りで編み直しました。
厚みのある丈夫な靴下ができました。
ほどいてうねっている毛糸を使ったので編み地はぼこぼこですが、洗濯を繰り返すと、整うでしょう。
補修跡のない、新品同様に綺麗な靴下の完成です。
あと少し解体した毛糸が余っていたので、2足目も補修しました。
糸量が少ないので、足裏全部の編み直しはできません。
1足目と同じくつま先部分だけ2本取りをして編み直しました。
どこからやり直したのか、一目瞭然ですね。
洗濯したら、整うと思います…。
補修した靴下の難点?
履いてみると、つま先の2本取りしたところはやや厚みが気になる感じがあります。
なんかつま先に「被っている」感があります。
補強しない方が良かったのかな?
何度と補修しましたが、いつも補修した跡は厚みとか気になっていましたが、履きこむといつの間にか気にならなくなります。
私が慣れたのと編み地が馴染んだためと考えています。
このつま先の違和感も、じき慣れるかもしれません。
かかとも2本取りしましたが、ここは感覚が鈍感なのか、さほど違和感は感じません。
厚みが出ましたが、一応スニーカーは履くことができます。
欠点は厚み故、洗濯の乾きが悪くなるかもしれないことと、夏に暑いということでしょうか。
洗濯は今履いている市販品の靴下も十分厚みがあるので似たり寄ったりだし、夏は靴下を履く機会が少ないし、もともと夏でも厚みのある靴下を履いても平気なタイプなので問題なしですね。
理想の靴下ライフに近づいてきた
3足が2足に。
1足減らすことで、2足が生まれ変わり、また長く履くことができそうです。
補修前は本当に薄くなっていて、「こんなに補修を続けているようじゃ今シーズン持たないかも」と思っていました。
これで当初の予定通り来シーズンまで使えそうですね。
現在私が持っている靴下は
- 既製品 黒 2足
- 手編み ベージュ 2足
の合計4足になりました。
靴下は何足が理想かなとずっと考えていて、現段階の答えで「4足」でした。
これで理想の枚数になりました。
洗濯が回るのか、色は?、カタチは?など「靴下所有数4足」を実践しながら、考えていこうと思います。
この靴下は並太~合太の毛糸を使っています。
運動靴は履けますが、少し厚みがあります。
次に編むのはもっと細いソックヤーンで編みたいです。
とはいえ並太で太さのある毛糸だから、はじめは理解しにくい靴下編みにも挑戦でき、補修もしやすく、編みやすかったと思います。
靴下編みに挑戦してみたい!…でも自信がないっていうひとには並太くらいの毛糸の靴下をオススメします。
あと、色は編み目がみやすい淡色が良いと思います。
靴下編みは履き口から編む編み方と、つま先から編む編み方があります。
履き口から編む編み方は今回のように補修がしやすいです。
つま先から編む編み方は、途中で履くことができるのでサイズの調整がしやすいことや、丈の長さを調整することで糸を使いきることができるメリットがあります。
サイズ感さえ掴んでいれば、私には補修のしやすい履き口から編む方法が合っているようです。
使いきれない毛糸は補修用に置いておけばいいですしね。
既製品の靴下も来シーズンまでには十分傷んできていると思います。
この既製品の靴下はとても気に入っていますが、理想はやっぱりALLハンドメイドソックス。
試してみたいソックヤーンがいくつかあるので、編む機会があって嬉しいです。
編む時間が確保できなくなったとき、既製品を頼ろうと思います。
どんどんと理想の暮らしに近づけていて、嬉しい限りです。
靴下補修への思い
靴下があまりにも傷んで、今シーズン持たないかもしれないと思ったとき、新しくソックヤーンを買おうと物色していました。
丁度セールもしていたし、ソックヤーンはずっと欲しかった商品です。
かなり誘惑が大きかったです。
現在私は必要最小限以外「買わない暮らし」を心がけています。
靴下が傷んでいる。
だから「ソックヤーン」は必要な物です。
以前なら当然買っていましたし、「買わない暮らし」をしている今でさえ買っても問題はありません。
しかし今回は手持ちの糸を使い、解体して編み直すことで買わずに済みました。
買わないことで、工夫してみたり、靴下を長持ちさせることについて考えるきっかけになりました。
そんな風にして作った靴下は私の誇りです。
手しごとが好きだし、毛糸素材が好きなので、最後まで使いきれる持ち方が私には合っています。
身近な物を大切なものばかりにして、手入れをして大事に大事に使っていく。
靴下の補修は、魅力的なソックヤーンを新しく買うことよりも私の理想を体現しています。