【本】感想「お金を整える」市居愛さん著

以前からお金の問題は、「ある」か「ない」かだけではないと考えていました。

欲しいモノを我慢している一方で、同じ額かそれ以上のお金を無駄に使っていることがありました。
自己実現にお金が向かっておらず、買い散らかしている感じです。
もっと自分らしくお金が使えるようになりたいと思っていました。

著者である市居さん風にいえば、「お金が整っている」ことが願いでした。

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レビュー「お金を整える」

部屋が散らかっていると「気が散る」ように、お金の通り道が散らかっていると「お金が散る」のです。
散らかった状態を「いつもの状態」にしてはいけません。
不要なものを捨て、片づけ、お金の流れがよくなるように整えるのです。

仕事をして、初めて手にした大金に驚きました。
学生の頃はほとんどバイトをせずおしゃれもせず、無駄なものを買わずに学業に専念していましたから。

おかげでマネー・リテラシー、お金の知性はほとんど皆無でした。
唯一分かっていたことは、極力お金を使わないことくらい。
働き始めてしばらくは貯めるばかりでしたが、お金をもらうことに慣れがきて、たくさんのお金を使うようになりました。

最初は自己投資に本や仕事道具など、何も持っていないからこそ必要と思ったものをたくさん買いました。

そのうちファッション雑誌のような服やカバン、趣味の物などを買い始めます。

さぞや楽しかっただろうと思われるかもしれませんが、そうではありません。
本当に欲しいもの___結構高額な物はずっと買えないでいました。
「高いから買えない」と思っていました。
お小遣い帳をつけていましたが、正しいお金の使い方がそもそもよくわかっていません。
それでも、年間の支出額を確認したとき、無駄なものを買わなければ欲しかったものが買えたことに気づきました。

無駄なモノをよく分析すると、まるで「高価な欲しいもの」が買えない気持ちを払しょくするために買ったようでした。
無駄遣いせずにきちんと計画を立てて積み立てていれば、手に入らないと思っていた高価なものは買えたのです。

お金について学んだ大切な経験です。

気づいてもなかなか実践は難しく、しばらくは買い散らかす日々が続いていました。
片付けと同じですね。
何度もリバウンドを繰り返しました。
それでも少しずつは前に進めたと思っています。

パソコンや祝儀など高額出費があると多少ぶれますが、年々品質の良いものを買っていながら、支出は減ってきています。

整える大切さ、本当によくわかります。
本書ではお金の通り道を整えるため、以下のことを挙げています。

  1. 財布を整える
  2. 通帳を整える
  3. 冷蔵庫を整える
  4. 手帳を整える
  5. 借金を整える
  6. お家を整える
  7. 夫を整える

財布を整える

金運アップにお財布を綺麗にすることはよく言われています。
分かっていても、忙しくなるとついレシートが入れっぱなしになったりしています。
そして、そういうときはやはり無駄な買い物が増えがちになっています。
何度も本を読んで、しっかり頭に入れて習慣づけたいです。

他にもカードを持つ具体的な枚数(5枚)や無駄遣いしにくいお札の入れ方が載っています。
一万円札を「守り神」にする方法は著者オリジナルかと思いますが、簡単で効果がありそうなので取り入れてみます。

通帳を整える

通帳はひとり1冊を推奨しています。
管理がしやすいからですね。

私は現在2冊あります。
正直、1冊でいいなと思っていました。

どちらに絞るか決めて解約する決心がつきました。

冷蔵庫を整える

食材を使い切ることは節約の基本ですが、難しい人もいます。

私は実家暮らしなので、基本的に台所のことに口は出しません。
母は料理上手なのですが、同じ食材を連続で調理することが苦痛のようで、いつも新しい食材を買ってきます。

昔、家族がダイエットをするために、スポーツジムで指定された食事を作ったことがあります。
メニューは日ごとに違うのですが、食材が似通っていました。
母は相当ストレスがあったようです。
「もう嫌だ」と言っていました…。
食材の管理は楽だったと思いますが。

夕飯は母が作ってくれますが朝昼は各自用意します。
私はいつも冷蔵庫の余った食材を使って料理します。
残飯処理係ですね。
私にとって料理はさほど好きなことではありませんが、あるもので作ることが基本です。

料理好き、料理が得意な人ほどこだわりがあって、冷蔵庫を整えるのが難しいのかもしれませんね。

手帳を整える

「予定」は、「お金を使う予定」でもあります。

予定と金額をセットで書くことを勧めています。

例えば友人とランチの約束をしたら、おおよそかかる金額も一緒に手帳に書いておくのです。
なるほどな、と思いました。

予定にかかる費用を視覚化して分かりやすくしておけば、予算を組むことも簡単だし、無駄遣い防止に役立ちます。

良い情報を知りました!

借金を整える

借金なんてないな~と思っていましたが、携帯の分割払いがありました。
この無自覚に警鐘をならしています。

「整える」ことは「知っている」ことです。
自分が何にお金を支払っているのか知っていることが大切なのです。

借金を整える上で乗り越えるべき「感覚麻痺の壁」と「自己正当化の壁」について解説しています。

「感覚麻痺の壁」とは、高額な商品を購入した後は金銭感覚がマヒしがちになることです。
例えば、日ごろスーパーの買い物で数十円の節約に必死になっている人が、3,000万円の住宅を買うときに50万円を足してお風呂をアップグレードしたり…といったことです。
3,000万円の高額さから50万円がぐっと安く思えてしまうんですね。

「自己正当化の壁」は、人は誰しも買ったモノを後悔したくないため、買ってよかったんだと「正当化」するそうです。
高価であれば高価であるほど間違いを認めたくないのだそう。
そのため借金の返済総額が下がる可能性があっても見直しに消極的になってしまいます。

スマートフォンの見直しでさえ億劫に感じてしまう私は、住宅ローンだとさらに難しく感じてしまうでしょう。

今ある「借金」ときちんと向き合おうと思いました。

お家を整える

少し前に横山光昭さんの本を読んだので、片付けとお金の因果関係は理解していました。

著者である市居さんも書かれていますが、モノはたくさんあると「ない」方に意識が向いてしまいます。
昔よりかなりモノを減らしましたが、なぜか今の方が「ある」と思っています。
先日もちょっとしたところへ出かけましたが、「服がない」と思うことがありませんでした。
以前であれば新しい服を買いに走っていたかもしれません。

自分の管理できる適正量だけを持ち、大切にすることは、お金を整えることになる。
強く確信しました。

私たちはついつい「部屋がきたない」と感じて、イライラしがちです。しかし、「部屋がきたない」と「ムダづかいが多い」は同義語である場合がほとんどです。お金がないと嘆く前にリビングの床を片づけること。ここは、暮らしの中心になる場所です。

最近、少しイライラしたり沈んだりするたび、捨てるモノをさがしています。
片づけているうちに、いつの間にか気持ちが落ち着きます。

内側を変えるより、外側を変える方が簡単です。
「お金」の問題解決は分かりにくいかもしれませんが、「片づけ」はわかりやすいです。
嬉しいことに「片づけ」にお金はかかりません。
「片づけ」からお金の問題に取り組むことはおすすめです。

夫を整える

私は独身なので感想は控えますが、きっと世の妻たちの多くは思い当たる節があると思います。
すてきなメッセージ性がありました。

総評

この本「お金を整える」を読む前に、他のお金に関する本を読みました。
「『3足1000円』の靴下を買う人は一生お金が貯まらない」松崎のり子さんの本です。

どちらも2016年に刊行されたばかりの新しい情報の入った本です。
「3足1000円~」の感想を書こうと思いましたが、「お金を整える」を読んで内容が似ていたため控えました。

たくさんの人がお金について問題を抱えています。
そしてお金のプロは、みんなが自己実現にお金を使えるようになることを願い、そのプロセスはどれも似た王道パターンなのです。

著者二人の違いは肩書きです。
「お金を整える」市居愛さんはマネーコンサルタント。
「3足1000円~」松崎のり子さんは消費経済ジャーナリストです。

今回紹介した市居さんの方が構成が分かりやすかったです。
お金がないと慌てても変えられるのは自分だけ。
自分が今からできることを順序立てて丁寧に教えてくれます。

「3足1000円~」松崎のり子さんの方は雑誌やテレビ、ブログなどを読んでいるような気分でした。
さすがジャーナリストだからでしょうか、「世の中にはお金を使わせるワナがいっぱいだ」と煽ったような内容です。
センセーショナルだったので、今日届いたダイレクトメールも「あ、ワナだ」と思ったほどです。
「おトク」を「ワナだ」と身構えるようになったので、こちらの本も読んで良かったです。

お好みで選ばれたらいいかなって思います。
定期的に片づけの本やお金の本を読むと身が引き締まる思いがします。

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