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既製服の不良品は結構ある。ファストファッションの限界

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ミニマリストの方の中には、ファストファッションを利用し、シーズン中にたっぷりと着込み、シーズン後に手放す方法を取り入れている人がいます。

私も数年前はそんな暮らしをしていました。
以前はたくさんの服を抱えていたので、そのシンプルな衣生活はかなり衝撃的でした。

服を減らせないと悩んでいる人に、お金もあまりかからないので、ぜひ体験して欲しいと考えているくらいです。

一方で、服を減らして、減らして、減らして、思ったことがあります。
私の特別な1着はファストファッションでいいのか?と。

もちろん、ファストファッションを利用することもあります。
ただ、なるべく避けた方が良いと考えています。

ミニマリストとファストファッション。
一見、相性が良さそうに見えるのにどうして___?

なぜならば、思っているよりもたくさん不良品が出まわっているからです。

丁寧な仕立ての服が着たい

現在、私の服の多くは、自分で作った服です。

「安価に服が大量に売られているのに、なぜわざわざ作るのか?」と疑問を持つ人が多いと思います。
なぜ作るのか___
私の求めている服が、市場でなかなか手に入らないからです。

私が服に求めているものは、もしかしたら他の人とは少し違うのかもしれません。

他の人にとって服は、
おしゃれであること、
おしゃれにみえること、
好きなことが、
選ぶ大きなポイントになっているのではないでしょうか。

私ももちろん考えます。
でも、そこまで大きなウエイトを占めていません。
私が服を選ぶポイントは、以下の通り。

  • 美しい布であること
  • 縫製が丁寧であること
  • 着心地が良いこと

以前は無意識でしたが、ようやく自分が求めているものが分かってきました。

自分の気持ちに気づきだしたきっかけは、20代半ばごろの最初の断捨離のときです。
子どものときは少ない服で暮らしていましたが、働き出しておしゃれに目覚めたおかげで、服がたくさん増えていました。

手放す服、残す服、よく着る服、全然着ない服を観察すると、あることが分かったのです。

よく着る服、残したい服は、服が少ないときに買った選び抜いた服だったこと。
そして、それらは偶然にも日本製でした。

やはり、丁寧に選び、丁寧に作られた服は大切にするんだと考えました。

服を作ることで気づいた、今のファッションの真実

なるべく丁寧に作られた日本製の服を選ぶようになりましたが、時代はファストファッション全盛期。
売られている服は中国製などばかりでした。

服を作れたら良いのにな、とチラッと頭をよぎりましたが、学校の家庭科レベルの知識しかない私に服なんて到底作れっこないと思いこんでいました。

それでも手作りに興味があったので、少しずつ編み物をはじめてみたり、手縫いでポケットティッシュケースを作ったりして慣れていきました。

既製服の仕立ての酷さに気づく

「服」にはじめて着手したのは、既製服のリメイクです。

首回りと、袖口が切り替えてあるデザインのカットソーですが、別布部分がワッフル地であまり着ないうちによれてきたのです。

本体部分はまだ丈夫だったし、着心地が気に入っていたので、この別布部分を取り除き、新たに取り付けることにしました。

別布の代わりに用意したのが、かぎ針編みで編んだレース地です。
丁度購読していた編み物本にリメイクの方法が掲載されていたのでそれを使いました。

本体に取り付けるとき、とんでもない事実に気づきました。

きちんと長さを測り、左右対称になるよう縫いつけようとすると、元の別布の縫い付け位置とずれるのです。
元の別布はずれて縫い付けられていました
今まで着ていて気づきもしませんでした。

どうしようか悩み、とりあえず正しい位置に縫い付けて着てみると、あろうことか、明らかに斜めになっていました。

仕方なく、ずれていることを承知で元の縫い付け位置で合わせると、真っ直ぐになりました。

…これは、本体の服そのものが歪んでいて、歪みを目立たせないために歪んで別布を取り付けているんだと理解しました。

服作りの決意

私は今まで、服を作ることは高尚なことだと考えていました。

腕利きの職人のみに許された特権、神業であり、素人が手を出し、まして人前に着ていくなんて言語道断くらいに考えていました。

けれど、実際に売られている服は、お粗末なものでした。

リメイクした服は、そこまで激安ではありません。
3000円ほどの服です。
この程度の縫製レベルの品物が当たり前のように売られていて、多くの人が当たり前のように着ているのです。
お金をもらうのに、こんないい加減な仕事をしていることに驚きました。

こんなことがまかり通っているならば、素人とはいえ私が丁寧に作った服を私が着ていても誰に咎められるものではないなと確信し、服作りを本格的に挑戦するきっかけになりました。

不良品ケース1

売られている服がお粗末であることは、このカットソーだけではありません。

私は勉強のために、また人から依頼されて補正をするために、既製服の解体をしたことが何度かあります。

その度、素人レベルの知識、技量でもこんな縫製はしないと思うことが度々ありました。

よくあるのが縫い代の少なさです。
あまりにも縫い代が少ないと、すぐにほどけてしまいます。

去年、家族が仕事で着用するきれいめチノパンを購入しました。

履いて間もなく、パンツのベルト部分と、パンツ本体の一部が外れかけてしまいました。
丁度、ファスナーの上あたりです。
ここは、力のかかる場所なのに、縫い代が数ミリくらいしかとられていませんでした。

これでは外れてしまうのも無理はありません。
他の場所は1cmほどちゃんと縫い代があったので、斜めに縫われていたのです。

適量の縫い代をとって縫い直し、補修をしました。
ちなみにこのパンツは、某有名スーパーの衣料品で購入したモノです。

不良品ケース2

あまり頻繁に洋服屋には行きませんが、それでも年に数回は不良品が売られていることに気づきます。
「作り手」として見るから、他の人より勘付きやすいのかもしれません。

また去年の話です。
義理の姉と子ども用品のチェーン店、西○屋に行く機会がありました。

とても合わせやすい素敵な服があり、二人で「これいいよね~」と言い合っていました。
完全に買うモードでした。
他の服と合わせたりしてコーディネートしていたとき、ふと気になったところがあります。

スカートの前面に小さな白い糸くずが見えたのです。
ゴミか付いたんだろうと、払おうとしたら、糸くずでなく穴が空いていたことに気づきました!

スウェット地なので、表と裏で色が違います。
表はデニム色、裏は白で、穴が空いていたので裏の糸が出ていたのです。
なぜ穴が空いていたのかは分かりませんが、明らかに不良品でした。

遠出した先の買い物だったので、自宅で不良品に気づいていたら返品は手間です。
きっと諦めていたことでしょう。無駄金を使うところでした。

義姉にとても感謝されました。
「よく気づいたね、私なら全然分からなかった」
と言われました。
ホント、なぜか気づいてしまうんですよね。

不良品ケース3

最近もとんでもな不良品に出くわしました。

先日、家族がライト○ンで白シャツを購入しました。
着用して1日目で、袖とカフスがはずれかかってしまったのです。
まるで引き裂かれたように、穴が空いています。

これは破けたのではなく、縫い代をほとんど取っていないのです。
ここまでひどいのは、はじめてみました。
1~2ミリの縫い代で仕上げたのでしょうか。
私から言わせると、よく完成させた風に作れたなといった感じです。

当然ですが、素人の私でもこんな下手な縫い方は決してしません。
そんな商品が、お店で売られているのです。
それなりの値段をつけて。

このシャツは電車で数駅ほど離れたお店で買ったものなので、日中は仕事があり、まだ返品の手続きをしていません。
…多分、不良品なので返金できると思うのですが。

※追記 後日、交換対応していただけました!

ファストファッションのリスクを考えて服を選ぶ

少なく持つ暮らしは、ひとつひとつのアイテムが成功してこそ成り立ちます。

ファストファッションを取り入れた場合、思わぬトラブルに出会う確率が高いことを考えておくと良いでしょう。

買う前によく観察して下さい。
思っているよりもファッション業界は粗悪になっているかもしれません。

「服」と思って買ったその”モノ”は、「ゴミ」かもしれません。
いくら安くても、お金をだして「ゴミ」を買いますか?

技術が進歩し、多くの人が大学に通い知性を手に入れたというのに、どんどん仕事の仕方がお粗末になっているように思えてなりません。
昔は、売り場に出される前に不良品をきちんと見抜けたはずです。
「安く」「早く」では真面目にモノを作るのに無理があるのではないでしょか。

私は自身のこだわりから、服を作ることを決めました。
どんなにおしゃれにみえても、歪んだ服、縫製の悪い服は嫌なのです。

もちろん服を作れなくても良いのです。
しかし、誰かに自分の服を作ることを委ねるなら、きちんと見きわめる能力を持たないと、ただ消費させられるだけになってしまいます。
お金儲けの餌食になるだけです。

ミニマリスト的効率を追求し、シーズン中着るつもりで服を買っても、不測の事態でシーズン持たないことがあるかもしれません。

不良品であれば、またお店に出向く手間がかかります。
持ちモノが少なければ、「失敗したモノ」を持ってしまった損失はより大きなものになります。

「安い」「便利」は「きちんと仕立てられた服」であるから恩恵を受けられます。
今のファッションは、私たち消費者にとって優しくはありません。

「たまたま不良品に当たった」ではなく、不良品がよく売られている業界でモノを買っているんだと理解する方が適切です。

よく見て服を買うこと、普段着る服は近所で買ったり、買った服はすぐに着て点検することを心がけましょう。

本当にミニマムな生活を求めるならば、ファッション的にミニマリストのスタイルを追うことだけでなく、本当に必要なモノを見抜く目を持つことが大切です。

【余談】服作りの立場から伝えたいこと

服を作るってやはり手間がかかります。
今出回っている服は安過ぎます。
労力に合っていない値段設定です。
粗悪品が混じっていても無理はないと思います。

私の母親の少し上の世代にとって、既製服は高価なものでした。
当然仕立ても立派でした。
その名残からか、手作りは安くできると考えている人がいます。

生地のセールなどを駆使すれば安く作ることは可能ですが、だいたいはよほど高価な服(スーツやコートなど)以外は、作るよりファストファッションで買った方が安いです。

ただし、手作りだと既製品より丁寧に服を作ることは可能です。
時代は変わりました。

もし手作りに興味があれば、気軽な気持ちで挑戦してみてください。
手間はかかりますが、思っているよりも簡単に作れることに驚くかもしれません。
今は洋裁本も型紙も分かりやすくて充実しています。

作れないけれど、手作り品に興味のある方へ。
今はハンドメイド業界がにぎわっています。
自分好みの服を丁寧に作ってくれる作家さんに出会えるかもしれませんよ。

お気に入りの服を、長く大切に着ることも十分ミニマリストなファッションです。